2010年10月28日木曜日

担当部分を全体から示してあげる

開発、あるいはコンサルティング中のプロジェクトで、
部下が毎日の作業にやる気を持てずにいるように感じたり、
自発的に動いてくれない・・

そんな時、どんな風に対応していけば良いでしょうか?

部下のやる気を引き出す・・

これには、たった一つの良い方法というのは
存在しません。

その部下の抱えている問題をまずは発見しなければ
ならないと思いますが、
解決策の1つとして、部下の仕事が全体の中でどんな
位置づけなのか・・というのを示してあげるという方法も
あると思います。

私のクライアントにも、IT系企業に勤める若手社員の方が
いらっしゃいますが、時々こんな言葉を聞きます。

これをやってどんな意味があるんだろう?

自分の仕事の位置づけが、全体から俯瞰することが出来ないのです。


仕事の指示を出すとき、その仕事の内容について、
正しく伝わることには意識が向くものですが、
上に立つものから見ると、
部下が「その仕事を全体から見た意味」を
把握できずにいる状態を意識できないことも
あるのでは無いでしょうか?

何年もその仕事を続けていれば、
大まかに想像がつく

「その仕事の意味」

でも、若手社員からは見えないことが沢山あります。

君のこの仕事は、この作業のためにとても重要なんだよ。

このプログラムは、この業務を行うユーザーの作業をこんな風に改善することが出来るんだ。 
 

全体のどの部分に関わっている仕事なのか。
自分の仕事が誰にどんなふうに役に立つのか。

それが伝わると、「今やっている事」に意味が感じられるようになります。
伝え方は、なるべく影響を及ぼす「現場」がイメージできるようにすると
効果的です。







この方法には、「やる気」以外にも良い効果があります。

部下が指示した以上の事を想像しやすくなるのです。


その作業の全体から見た位置づけを説明する。

ほんのひと手間かけると、
部下の心も動きやすくなります。
それによって、さまざまな良い効果が表れてくるのではないでしょうか?

2010年10月26日火曜日

相手が受け取りやすいコミュニケーション

どうして、何度言っても伝わらないんだ!


そう感じる事ってありますよね。


システムを開発していると、多くの人との共同作業となりますが、
同じことを同じように伝えているのに、
すっと伝わる人と、何べん言っても伝わらない人がいます。


これは何故なんでしょう?




では、「言っても伝わらない」立場から、
自分自身が情報を受ける立場に立った場合を
考えてみましょう。


言っていることが分かりやすい人と、
何回か質問しないと分かりにくい話し方の人がいますね。


1つには「難しい表現」を使うのが好きだったり、
文章が長い・・なんていう場合もあるかもしれません。




あ・・私のブログはどうかな??
ちょっと気になったりしますが。


話がそれたので元にもどしますね。




会話でも、文章でも、「伝わりやすさ」というのを
1つのメジャーで測るのは難しいと感じます。


つまり上述のとおり、
同じように伝えても、人によって伝わり方が違うのです。


これは、どんな場面、どんなメンバーでも
多かれ少なかれ発生すること。


大切なのは、自分自身がどんなコミュニケーションを好むタイプなのか、
それに対して、相手はどうなのか・・


ということを知っている事が大切なのではないでしょうか?




例えば、リーダーがチームメンバーに指示を出す場合、
詳細な情報が必要な人もいますし、
任せっぱなしでは不安になる人もいます。
また逆に、任せたことをいちいち確認されるのを
嫌う人もいます。


個別に対応するのは、リーダーにとって手間が多くていやかもしれません。


でも、リーダーにとってのゴールは何でしょう?




その仕事、そのプロジェクトが成功すること、
問題なく進むこと、
なるべく早く処理できること、
等では無いでしょうか?




「いつものやり方」がどうも通じない・・
そう感じたら、相手に合わせる部分も必要かもしれません。


こちらが変わると、徐々に相手も変わってくるもの。
自分の「ゴール」を頭に描いて、その為に必要なコミュニケーションは?と
問いかけてみてください。


また、こちらが最初に行動することで、ハンドルを握ることにもつながるのです。